鋳物体験で錫のぐい呑みを作った!

前々から興味のあった鋳物の体験をしてきました。
富山県高岡市はんぶんこさん。


高岡の伝統産業を体験「錫のぐい呑みをつくる鋳造体験」 | はんぶんこ
高岡市は錫や銅などの鋳物が有名です。


友人とくっだらない話をしながら作ってきました。
とっても楽しかったです♪



ますこれが今回使う鋳造セット。



大体の流れは教室の壁に書いてあったので割愛w
器の形を、上下の型を使って作り
そこにドロドロに溶けた錫を流し込む。


溶けた金属のことを「お湯」というらしく
お湯が通る道=湯道(ゆみち)を作ってあげる。



まずは下の型を作ります。
樹脂製の型と、湯道となるパーツを底に敷きます。



石灰(たぶん)の粉を振りかけます。
あとで型を取り出しやすいように。


友人:エビフライの衣をつける時につける小麦粉みたいな感じ?



型となる土。ルトロンサンド?とかいう鋳物に適した砂らしい。
砂の中に油が入っていて、ぎゅっと握ると固まりやすく
手でほぐせばさらさらに。


私:室内で砂遊びができる砂でこんなのあるらしいよ
友:”室内で砂遊び?!”不思議な単語の組み合わせだー
  砂が室内?現代っ子はすごい!



型の周りは細かい砂のほうが良いので、ふるいで漉す。
ダマにならないように。



こんな感じ。



器の周りは特に慎重に、ギュギュっと押す。
ここがちゃんとしていないと、型をひっくり返したときに
形が崩れてしまって、一からやり直しに。


友:神は細部に宿るってやつ?
私:あー、なんかそんなコトワザ?あったよね(適当)


といっても先生がちゃんとチェックしてくれるので
安心です♪



型枠の上まで土を持ったら、さらに押し込む。
かなりの量の土を入れています。



木の板を使って表面を平らにします。
スキージー(ヘラ)代わり?盛り上がった部分を削りとる感じ。



慎重にひっくり返すと…。
底に敷いた器と湯道が出てきた!
土がみっしり詰まっているので結構重たい。



次に上の型枠を置いて




また石灰を振りかけます。
それから湯道の上に、今度は錫を流し込むための
管となる部分を作るためにパイプを置きます。



パイプの位置がずれないように、高い位置から
土を振りかけます。


私:オリーブオイルどばどばかける料理番組でやってる
  高いところからの塩をファッサーって感じかな?
友:あの番組ってまだやってるの?
私:さぁ?朝はTV見てる暇がないから(大体寝坊)



器の周りとパイプの周りも慎重に固めていきます。


友:これ全行程の何割くらい終わりました?
先生:三分の一くらいですかね
友:結構大変ですね…
先生:この後錫を流し込むまで(2/3完了)は一気に終わりますよ



下枠と同じように上の型枠も押し固めます。



上枠を外して、下枠に入っていた樹脂の型を取り外します。
キリを樹脂にちょっと打ち込むと、スポっと外れます。



こんな感じ。きっちり形がついていてよかった。



先生に、湯道と器の間を削ってもらい
錫が流れ込むようにする。


私:遺跡の模型とか酒船石っぽくない?
友:ぽいぽい



二つに分けた型枠を一つに戻す作業。
上と下の枠がずれると元も子もない。
真上から、両方の型枠の角が合うように
ゆっくりおろしていく。


ずれたかも?で上げたりおろしたりすると
形が壊れるそうなので慎重かつ大胆に。


どちらが自分のものかわかるように土に
目印をつける。



砂を敷き詰めている間に、先生は錫を溶かしていてくれた。
錫はほかの金属と違って、230度ちょっとで液体になる
(他の金属は400度以上とか)ので家庭用のコンロとかでも
できるとか。


でも換気とか後の処理が心配なので
こういう専門的なスペースで作業したいですよね。


灰汁のような酸化被膜をすくって取り除くと
綺麗な表面になるんだそうです。
取り除いた塊も、もう一度溶かすと再利用できるんだとか。


溶けている錫はすごくさらさらに見えますが
やはりそこは金属。
お玉ですくうとやっぱり重い!!!


友:シュワちゃんが親指立てて沈んでいったのって
  こんなところかなぁ?
私:あれって溶鉱炉だからもっと熱いんじゃない?
  どっちかっていうと敵の警察官が溶けたときみたい
友:あー、わかる



これが錫のインゴット1kg。
200g、300g、500gで分けられるよう線がついている。


インゴットは流石に普通のホームセンターでは
入手できないようです。が、通販では買えるとか。


もちろん本場高岡なので専門の業者さんから
購入しているそうですよ。



一番肝心の錫を流し込むところは一瞬で終わりました
ので、動画しか撮ってません。


型から外したところはこんな感じ。
型から溢れた部分までちゃんと残ってる。


錫は融点が低いので?固まるのも早い。
これは流し込んでから約5分で固まりました。
固めている間は錫を流し込んだ間からうっすら煙が出てました。


軍手をつけて取り出したのですが、
ほんのり暖かかったです。



先生に、湯道と器を糸ノコ盤?で切り離していただく。



それから器のふちをベルトサンダーで削っていただく。


通常こういった工作機械を使うときは手袋NGなんですが
(巻き込まれるから)
手に触れる部分がすべて錫(=金属)のため
持っているとすごく熱くなります。
なので手袋をしているそうです。


先生はよくご存じなので大丈夫ですが
この工程は素人は危ないなと思いました。
ナイフ作った時、持ち手の木すら熱くなったので)



これが粗削りした直後。
これだけでもきれいなのですが、くすんだ部分は
型の砂の形がそのまま出ています。



なので、やすりを使って削っていきます。
気のすむまで。



こんな感じ。


先生:今まで最長の方は3時間くらい削っていらっしゃいました。
   アルミのボウルみたいにピカピカになりました。
友・私:はー、でもこだわりたくなる気持ちわかる。



ピカピカにする方法と、やすりで×しるしを描くみたいに
すると、何とも言えない模様ができます。


私は今回やすりで模様をつける方を選びました。


私:意外に疲れる…半分だけこの模様にしようかなぁ




一生懸命作業している私。
錫は柔らかい金属なのであまり力を入れると器の形が
変形してしまうので慎重に。
結局一周模様を付けました。



模様をつけたら、台所用洗剤で洗って完成!
こんなカワイイ箱に入れてくれます。


開けたときにメッセージが出るのがグッときますね。


先生:日本酒やワインを入れると味がまろやかになります。
私:忘年会の残りのお酒が会社にあったはず。紙コップと比較してみたい!


先生:ポンジュースとかはまずくなるらしいです。
友:えぐみとか取れるからかな?やってみたい!



友人から早速送られてきた写真。
数の子がいつも以上に豪華に見える?!



黒豆もイイ感じ♪


器がひんやりしているのでアイスクリームにも合うとか。
抹茶味とか似合うんじゃないかなぁ。



はんぶんこさんは作業スペースだけでなく
錫をはじめ、高岡ならではのハンドメイド作品が
購入できるショップも併設されています。


ということで、このテトラポットの形をした
”すずテト”を購入。
そのまま飾ってよし、花器に入れておけば
切り花が長持ちするとか。


ちなみにこの”すずテト”も体験で作れるよ!
高岡の伝統産業を体験「すずテトをつくろう」 | はんぶんこ


こっちも魅力的!


帰りに美味しい中華屋さんも教えていただいたけど
お休みでした。残念。


北陸に旅行に行く機会があって、何か作るの好きな方はぜひぜひ!

石鹸とバスソルト作った!

11/26(いいふろ)の日に、UEAものつくり部さん主催の「手作り石鹸とアロマバスソルトの会」に参加してきました♪


革細工とか水引の結び方とか毎回とても興味深いイベントのため今回も楽しんできました。
ありがとうございました!

ひたすら振る!

最初に先生が説明してくださるのですが、なんと手話付き!
じーっと見ていたのですが、「だいたい」と「大丈夫」という言葉は覚えた、かな。
指文字はまだ早くて読み取れない。



まずはこんな感じで、ペットボトルに
オイル+苛性ソーダ+水を温めたものを入れてもらいます。(45度くらい?)
白くてどろっとした感じ。


身体につかないように、ゴム手袋とマスク、メガネをつけます。
ペットボトルもビニールにくるむ。
木工作業などで使うと思って買ってた安全ゴーグルが初めて役にたった!(笑)


暖かさを保ったまま中身を混ぜるため、タオルで巻いた状態でひたすら振ります。10分間!
できるだけ早く!


普段の運動不足がたたった感じで、なかなか続けて振り続けられなかった。。。



フタを開ける時は飛び跳ねに注意!
10分たったら、精油(香り)を入れます。
5種類くらいから選ばせてもらえました。


迷いましたが今回はラベンダーに。
この後また3分間振ります。



ペットボトルの中身を紙製のランチボックスのような容器に移します。


さっきより少し黄味ががってるような。
匂いはラベンダーですが、見た目がカスタードクリームのような感じに。



先生からいただいた、透明な石鹸を上に置きます。



後は、フタをして完成。
まだ暖かい。
できるだけ暖かい状態のままになるようにタオルでくるんで持ち帰りました。



こちらは石鹸の見本。
1か月後にはこんな感じのができるらしい。
今からわくわくです。



今回の石鹸はコールドプロセスという方法のため、完成には1か月ほどかかります。


こちらのアロマバスソルトはすぐに使えます。
岩塩に香料をつけて振ります。
こちらはゼラニウムの香りにしてみました。

3日後


持ち帰った石鹸はできるだけ暖かい場所において置くとのことで、エアコンの近くに置きました。


そのあとはフタを開けて乾燥。日向を避ける。
ラベンダーの香りが部屋にふんわり漂う感じ。
なんかおしゃれな感じだぞw

2週間後


型から石鹸を取り出して乾燥中。
できるだけ暗くて風通しの良いところが良いそう。


ランチボックスの箱は開けやすくて、この型を使った理由に一人で納得していました。

さらに1週間後


いよいよ石鹸のカット。
好きな大きさに切り分けます。
自分で作ったマイナイフでカット!。。。と思いましたがまっすぐ切れなかった。


ので包丁でカット!
指で触っていると少しぬるっとしています。
透明な石鹸の色が、見本よりくっきり出ていてとってもカワイイ☆


クリスマスが終わった26日にはついに使用開始できる♪
今からとっても楽しみです。
身の回りの物を自分で作れるって本当にうれしいし、楽しー。


先生の教室ブログ
手話で楽しむ石けん作り*しゅわしゅわ しゃぼんの会(品川区・武蔵小山)
マーブル模様の石鹸とか素敵!
今度はオイルを調合するところからやってみたいなー。

買ったけど作ってないモノ〜言い訳を添えて〜

まだ手を付けていないおもちゃとか。
今手を付けてないだけで、そのうち作ります!きっと。

ナノブロック


と、透明ブロックのパーツがほしかっただけだし


左側はロフト限定のクリアピンクバージョン。
箱がつぶれているので半額で入手できた。
スカイツリーは相当組み立て難易度が高いっぽいですね。


真ん中と右はクリアオレンジのブロックがほしかった。
右側は1回組み立てたのですが、実家にとられた(笑)ので
買い直し。



クリアピンクのベースプレート目当てで買ったこっちはちゃんと組み立てた。

羊毛フェルト


中にLEDと明るさセンサーを仕込んで、暗くなると目が光る"おばけバッチ"を作りたいと4年位前のハロウィンから考えていていまだできてない。


右側のキットをあけて、ボールを1個作った。

タティングレース


まっすぐに編むのは以前参加したイベントで教えてもらってなんとかできたが、リバースワークという逆向きに編むのができず中断中。

ヘアルームスタジオ


レインボールームの派生商品。
画面右の小さなキットはフィンガールーム。
こっちはちょこっと使った。
作り方の動画が英語のため、何度も見返す必要があり苦戦中。

泥団子


さいころに作ったことがなく、一度つくてみたいと
思っていたところ、キットを見つけて購入。


砂を広げる場所と時間を一時的に確保する必要があるのでなかなか始められていない。

ラダーチェーンとスプロケット、プーリーユニット


機構に少し興味が出てきたのと、マステシュシュというおもちゃをこれで再現できないかなー、と。


こんな感じのおもちゃです。輪ゴムとマスキングテープでカワイイ梱包用リボンが作れたりする。

紙テープを編むの


100均で見つけた。
ちょうど鍋敷きもほしかったし、自分で作れるところが魅力☆
...と思ったけど、手順を見て作り切れるかわからなくなってる。

なのぼ〜どV1.1

arduinoの互換ボード。なのぼ〜ど

途中まで部品つけて、そのあと中断してました。
当時は部品1個はんだ付けするのに相当苦労してました。


って、今見たら手持ちの基板って2011年11月以前のバージョンじゃん!
何年寝かせとく気なんだ...
一度時間とってさっさとはんだ付けしなよ、自分。

木製パズル

釘を使わない、組木?でできたもの。
何かのイベントで母がもらったそうで、送ってきた。


一度外して再度組み立てられたら成功、とのことだが...



この先がばらせてない。
宮大工さんってすっごい!


多分部屋を掃除したら、もっと作ってないおもちゃが沢山出てくると思うけど、今日はここまで。

ラズパイは次回で!

こういうのやってみたかったんです…


Building a wearable camera
http://manoj.ninja/articles/2016/05/09/building-a-wearable-camera
移動しながら写真撮って、後で繋げて動画にする。タイムラプスですかね。


電子工作に興味を持ち始めて、かつ山に登るのも好きなので、好きと好きを合わせてもっと楽しくしたかった。自分が。



ただし、ここで使っているRadpberry piというマイコンボードはLinuxをベースとしていて、私にはちょっとレベルが高そう。


と思ったらこんなイベント発見!
初心者歓迎で、やりたい事を学べそう!
https://blog.soracom.jp/blog/2016/07/13/raspberrypi-soracom-campaign/

行ってきた結果、カメラ固定ならなんとかできそう。
こんな感じでかき氷の観察。

ここが上手く行かない!

カメラの固定

歩くとカメラがぶれるのでしっかり固定しないと写真が撮れない。


試作1号
肩掛けカバンにつけてみた。
歩行中の画像はどれもぶれぶれ。

写真に撮影時の温度が入れられるはずが、
階段降りたところで温度センサーが早速外れる。
そのまま撮影続行。画像は撮れるが動画にしても何が何だか…


試作2号
日帰り用のリュックの肩紐に固定。
割と本番を想定。

温度センサーはマステで止めて延長。
外気を計測出来るように。

固定ももうちょっとしっかりさせた。


普段はゴミ袋とかナイフとか入れてる最上部のポケットに収納。
電池はスマホ用のモバイルバッテリーを使用。


こんな感じで担ぐ。
カメラとかつけてるとゲームの登場人物みたい?
ちょっとテンション上がる。


それでもやっぱりぶれぶれ。キチンと撮れてたのは信号待ちした時だけ…

ヒートシンクが外れる!

ラズパイにはOSが入っていて、小さなパソコンみたいに色々できます。
その代わり、ラズパイの頭脳である部品がめちゃくちゃ熱くなる。

黒い大っきな部品がすぐ熱くなる。

ので、こんな感じに。


でも、このシートが剥がれやすいのなんの。
ケースを横にしただけですーぐ傾いて外れる。


ヒートシンクの意味無い。

3G回線の設定分からない!

せっかくソラコムさんに教えていただいたのに、ちょっと設定がわからない…


特定のURLに、10分おきくらいに画像をアップしてドヤしたかったのですが、そのURLがセキュリティ的に公開してOKなのか、など分からない…


ラズパイになるとLinuxだけでなく、ネットワークの知識も必要ですね。
その分面白い事たくさんできそう!ではあるのですが…
いかんせん技術力ががが…

今回はArduinoにセンサーいっぱいつけて出かけます

画像もぶれぶれ&定期的アップも難しいことを思い知らされたので、今回は断念。
また次回で!!!

自宅作業とアウトドア用にナイフを作ってみた


ナイフを自作できるワークショップに参加してきました。
めちゃくちゃ大変でしたが、とっても面白かったです!


色んな工作機械に触れたり、他のモノや道具を
作ることのできる工具を自分で作れちゃったりと
貴重な体験ができました!

ざっくりとした流れ


こんな感じ。
ホントは詳しいテキストをいただいてます。。。


テキストには、それぞれの工程で刃のもととなる鋼(はがね)が
どんな状態になるか、なぜこのステップ・手順が必要か
ということが科学的に説明されていました。


私には少し難しかったので、以降の説明で
間違っているところがあるかもしれません。
(先生スミマセン...)


刃の部分となる金属に
大きく3段階の工程で火を入れ、強度をアップして
磨いて刃先を鋭くします。

STEP1 焼きなまし

は時間がかかる(ほぼ1日作業)らしく、
すでにこの工程が終わった素材をいただく。

私が選んだのは、鋸の目立て用のヤスリ。
表面がくすんでいるのは、古いのではなくて
焼きなましをしたから。


断面がひし形になっているので、刃の形にしやすい
というのが理由。


他にも100均の少し厚めのヤスリから
削りだして作ることもできるそう。


ヘボ&不器用を自覚してますので、
完成させることを最優先させましたw



これが先生の見本。
上から2番目のは、丸い穴に指を通して使います。
デザイン重視かと思いきや実用性もばっちり!


丸い穴は、丸いノコギリの刃の中心を利用したんだとか!
発想がすごい!


まずは、刃の形を大まかに切り出します。


ナイフについてはあまり詳しくないため
どんな形にしたらよいかわかりません。


自分がいつも使っているキャンプ用のナイフと
同じような形にすることに。


真ん中のがいつも使っているナイフです。
普段は折りたたんであるため、刃の上部に
開くための溝がついています。


ちなみに、このナイフはほかにもスプーンやフォーク
缶切りがついているのでこれ1本で
食事中は困らないスグレモノ。
中学生くらいからずーっと愛用してます。


ノコギリ用ヤスリ(素材)に刃の形を
マジックで描きます。


切り出しにはベンチグラインダー(たぶん)という工具を使いました。
これは、丸い砥石が高速で回転しているので
そこに素材を当てて削ります。



金属を削るわけで、火花が飛び散ります。熱いです。
(たぶんそれが直接顔にかからないようにアクリルパネルがある)


コルクのような木片を当てて、指が火傷しないようにします。
素材を支えている右手も熱くなるので、
素材を水につけながら削りました。


個人的な感想ですが、工作機械は
中途半端にビビって腰が引けてしまったり
ヘンなところで手を放す・緩めると余計危ない気がします。


これも散った火花が掌に当たりましたが
動揺せずに手元をよく見てじわじわ削っていきました。
といっても、火花が触れるのは一瞬なので
さほど熱くなかったです。(緊張していたからかも?)



切り出すとこんな感じ(下)
何だか、遺跡からの出土品みたいですね。


上は、お手本にした先生のナイフ。
上側が反っているいるのは、木を丸くえぐったりできるそうです。
今使っているナイフにはその機能がないため、
マネして取り入れてみました。
(ま、完成したら案の定機能しなかったんですけどね)


武器を作るわけではないので
刃は片側だけについていれば十分。
※両側に刃を入れる場合は、銃刀法の関係で「剣」に
なってしまう可能性が非常に高く、
刃渡りを長くしないように特に注意が必要です。
(所持も禁止!)



さて、素材が黒ずんでいるのは、焼きなましの工程で
表面に酸化被膜ができてしまったため。


これはベルトサンダーという機械を使って
磨いていきます。


この機械は、ベルト状なった紙ヤスリを高速に回転させています。
この上に削りたいものを押し付けるだけで
表面をきれいにすることができます。


もちろん紙ヤスリなので、違う番手(番号)のものに
取り替えることができます。
粗くざっくり削ったり、細かい目できれいにしたり。


刃となる部分(薄い)を磨くため、やっぱり
木片で押さえながら磨きます。
それでも熱くなります。


しばらく磨いていくと、だんだん銀色の部分が
見えてきました!


細かいところは、包丁などを研ぐ砥石で
濡らしながら磨きます。


この時点ではまだ刃が入っていないのですが
刃先の部分にうっかり指を当ててしまって、
ちょっと痛かった(>-<)


ベルトサンダーで微調整しつつ
砥石使いつつ


こんな感じに!
上が焼きなまし直後。
下が磨いた後。
なんかそれっぽくなってきた!


STEP2 持ち手を付ける準備

次に、グリップになる部分の準備をします。
こんな感じで、刃の両側から木を挟みます。


木-刃-木
って感じ。これを釘で上から下まで貫通させて固定。


釘を通すための穴を開けます。



使っているのはボール盤
穴は直径2ミリ(だったかな)。
金属に孔をあけるため、素材がめちゃくちゃ熱くなります。
そのため、水をたらして冷ましながらあけていきます。


コーヒーカップはお茶しながら作業していたんじゃなくて
冷やすための水が入っています。


こんな感じ。
刃がちょっと茶色っぽくなっているのは
酸化が始まっているから。
(直前まで水を使って研いでいたため)


磨いた後は水分をふき取ることが大事。
というのが良く分かります。
(今回はこの後の工程をすぐ行うためこのまま)

いよいよ焼き入れ!

よく刃物の製造過程で、鉄が真っ赤になっているところが
イメージ映像なんかで使われたりしますが、これもそんなところ。


自作の窯?
白い綿に見えるのはセラミックウール(たぶん)で
耐熱性が良い素材。


ここにさっきの刃を入れて


早く温度を上げるためにバーナーは二刀流!


見づらいですが、刃全体が真っ赤になりました。
まさにイメージ映像通り。


んで、この工程はすぐに冷やすのが大事。
しかも、まっすぐに水に入れないと刃が反ってしまう。


…はい、自分ではまっすぐ入れたつもりでしたが
作ってみたら若干反ってました。



ちょっと冷ましまーす。(やっぱり出土品...)

STEP3 そして焼戻し

この工程はゆっくり温める→冷ます→ゆっくり温める
を2〜3回繰り返します。


そう、ご家庭にあるサラダ油でもOK。
150度〜200度の中に入れて15分くらい。


焼き入れのあと1時間以内に行わないといけないそう。


温めている間の時間を使って、取手部分の加工も。


刃が入る部分に線を引いて


ボール盤で削ります。
これも慎重にやらないと、削りすぎたり、
取っ手本体が暴れそうになります。


いったん油から引き揚げて空冷中。


グリップ部分の不要な場所を切り取ります。
大きい部分はこの工具(丸鋸?)を使います。


…が、これは本当に怖かったため、
先生に切っていただきました。

映画とかゲームで敵が振り回してそうな丸ノコの刃が
高速回転してるんですよ。当然音もすごいし。

まずは何もないところで空回りさせてから
切断対象に当てないと反動で刃が弾かれて大ケガすることも
あるそうです。


…自分でやるならハンドソー(小型ののこぎり)で
ちみちみ削るかなぁ


焼戻しが終わったら、また水をつけて砥石で磨きます。
ベルトサンダーも使いつつ。


ここで刃も入れていきます。
親指の爪にあてて引いたときに、引っ掛かりが出てくると
切れ味が出てきた証拠。


だんだん引っ掛かりが出てきたんですが
私だけでやったらペーパーナイフくらいの切れ味しか
出ませんでした。


やっぱり仕上げは先生に頼ることに。。。


取手と刃を合わせる

先ほど削った取手に取り付けます。

釘を下から入れておいて、2液を混ぜるタイプの
エポキシ?の接着剤を塗ります。
30分で硬化が始まります。


こんな感じでバイスでぎゅっと固定。
だいぶ様になってきた。


釘が貫通している状態のため、グラインダーで
先端を落とします。
(ここも怖かったため、先生に...)


最後は取手を自分の使いやすい形に
ベルトサンダーで少しづつ削りながら調整。


自分で使う場面(山で果物をむいたりするとき、木を削ったりするときなど)を
イメージしながら、握った時にしっくりくるように。

。。。と言っても初めて&不器用なので
そんなにイメージ通りにはならないのですが。



当たり前ですが、ベルトサンダーを使って削る面は
摩擦熱でとっても熱い!!!

グリップ部分を削りながら調整するのですが、
押さえつけている指は熱くないため、うっかり
グリップを握ってしまい”熱っ!”となることが何度か...


最後に、取手に亜麻仁油(食用)を塗りこんで完成!!!!
亜麻仁油は硬化する働きもあるのでよいんだとか。

ナイフにストラップをつけたかったため、取手下部にも
穴をあけています。

ドキドキしながら帰宅!

帰りはこんな感じで新聞紙にぐるぐる巻きにして
すぐに取り出せないように厳重に梱包して持ち帰りました。


"自分で使用するナイフを作って持ち帰る途中"という
正当な理由がありますが、
銃刀法に加えて軽犯罪法にひっかかる可能性があるため
慎重に慎重に。


ワークショップ後は寄り道しないでまっすぐ家に帰りました。
職質されたらどうしよう、と思いながら。


早速使ってみた

家に帰って取り出してみました。
こんな感じで、刃が入っていない側に、ヤスリだったころの
名残の斜めの線が入っています。


砥石で磨ききれなかった、というのもありますが
元の形を残しておくのも面白いかなー、と。


もちろん使うために作ったので
早速ナイフを使用してみました。


キャンプの定番料理といえばカレー!
ということで野菜を切ってみる。。。。


切れるけど、包丁より力がいる感じ。
刃物の上から体重をかけないと切りにくかった。


そして、焼入れで冷ます時にまっすぐ水に入れなかったため
若干左に反ってる。。。

市販品はやっぱりすごい!

今回のナイフ制作に限らず、身の回りの物を
自分で作ってみると、いかに市販品が優れているかが
良く分かります。


野菜を切ってわかりましたが包丁はやっぱりよくできている。
ジャガイモを切っていた時、芽をとるのに
包丁の付け根部分でえぐっていたのですが、
今回のナイフにはそれに相当する部分を作っていなかったため
芽がうまく取れず。(結局そこだけ包丁を使ったw)


切れ味も包丁にはかなわない。
(これは単に私の研ぎ方がまずいだけかも)
工業製品はやっぱり形状も機能もよく考えられているなーと
改めて思いました。


それでも、他の道具を作ることのできるツールである
ナイフを自作(仕上げは先生ですが)できて
本当にうれしいです。


あと、今回もたくさんの工作機械や工具を触ることが
できてとっても楽しかったです!


砥石もいただいたので、大事に使いたいです!
目の細かい紙ヤスリも買ったので、ピカピカにして
使いたいと思います♪


そして、このナイフを入れるケースも自作したいと
考えています。
そうしないと、アウトドアに使いたくても
自宅から持ち出せないからです


とりあえずは革で作ろうかなあ。
刃からケースまでフルカスタムだっ!!!

疲労度アイコンを作りたい!

周りの環境(温度、湿度、その他もろもろ)に応じて、自分がいかに疲れているかを
無言アピール(笑)できるバッチを作りたい!


某ゲームに実装されているアレみたいな!

今回の目標

今いるところの気温が高すぎ/低すぎる時に疲労度を表示したい。


結果

当初想定していた動きとちょっと違うけど、そこそこ
それっぽいのができました。


表示のアイコンはricaさんにデザインしていただきました!
ありがとうございます!8×8という表現範囲が狭い中で
とってもカワイイ☆表示ができました♪


今回使ったパーツ

品名 数量 用途
Arduino UNO R3 1 いろいろ動かす頭脳
片側がUSB A、反対側がUSB Bタイプのケーブル 1 PCとArduino UNO R3をつないで、電源供給&プログラム書き込みをする
ブレッドボード 1
8x8 1.2インチ2色LEDマトリックス基板(赤色/緑色)*1 1
温度センサー 型番:LM35DZ 1 気温を取得するセンサー
ジャンプワイヤ 9本くらい Arduinoやセンサーをつなぐ


マトリックス基板は購入時こんな感じでLED部分と基板が
バラバラになっているため、はんだでくっつけます。


あ、あと実際の気温より下がった場合を調べるために
保冷剤を使った。

配線

こんな感じで配線しています。
疲労度アイコン部分(LEDマトリックス)が青色になってますが
今回使った2色LEDマトリックス基板もつなぐ先は一緒です。



(クリックで拡大します。
クリックした先で"オリジナルサイズを表示"を選ぶとピンの位置が分かるかも)


参考&お借りしたプログラム

下記で紹介されているプログラムから、必要そうな
部分をコピペ&改造しつつ、どうにかこうにか動いたっぽい。
(表示が遅かったりするので、きっとスマートなプログラムじゃない)


Arduinoのいいとこは、こんな感じでサンプルプログラムが
いっぱい公開されているので、私のように知識がなくても
”似たような動作”をしているプログラムを探して、
適当に切り貼りするだけで動かせてしまうところ♪


特にLEDなどで、結果が目に見えるものだと
失敗したときがわかりやすい。

温度センサー関連

Arduinoで作る簡易百葉箱 | Device Plus - デバプラ
温度センサーの配線方法と、取得した値から気温に変換する方法とか


LM35DZ PDFデータシート(PDF)
ピン配置確認に。それ以外は難しくて解読不能...

2色マトリックスとかプログラム構成とか

Code | Trinket-Powered Conference Room Occupancy Display | Adafruit Learning System
プログラム全体の構成確認に。
今回やろうとしていること(センサーからの入力に応じて、2色マトリックスの色と模様を買える)が似ているため。


Bi-Color 8x8 Matrix | Adafruit LED Backpacks | Adafruit Learning System
2色マトリックスArduinoの何番ピンとつないだらよいかを確認。
「Bi-Color 8x8 LED Backpack Firmware」のところに書いてある。

  • CLK(基板上でCと表示) → Arduinoのアナログ5番ピン
  • DAT(基板上でDと表示) → Arduinoのアナログ4番ピン
  • GND(基板上でマイナスと表示)→ ArduinoのGNDピン
  • VCC+(基板上でプラスと表示)→ Arduinoの5Vピン*2


Adafruit_LED_Backpack/examples/bicolor8x8 at master · adafruit/Adafruit_LED_Backpack · GitHub
2色マトリックスのサンプルプログラム。
描画方法や色の指定など。


基本的な構文とか

a-05 条件と分岐 - Processing 学習ノート
"○○度以上○○度未満"など条件の書き方


連載(11)Arduinoで何でも制御 サンプル・スケッチを動かす(5) - フィジカル・コンピューティング
エラーメッセージの確認。
全角スペースが紛れ込んでいたたため、コンパイルに失敗してた...


Arduinoをはじめよう 第3版 (Make:PROJECTS)
お手元用。書かれている言葉の意味を調べるため。

*1:使用前にはんだ付けが必要

*2:3VでもOKとあったが、温度センサーとかは5Vで動いているようなので今回は5V

流行は外さないぜ!JR東の通販カタログ!(2016年2・3月号)

東北旅行の楽しみの一つ。お役立ちの中に紛れ込むネタ?グッズが豊富なJR東日本の通販カタログ。


面白い面白い言いまくっていたら、出張などでお土産にくださる方が!!!
とてもうれしいです♪
これからもよろしくお願いしますm(_o_)m



まずは表紙。今回は割とまとも。
左下の、スーツケースを起こすだけで重量がわかる、というのが不思議。どういうメカニズム???

流行は外さないぜ!水素水ができるキット!

今回も出し惜しみせずに、ぐっと来たものから


天下の伊藤園さまが出してるくらいブームですもんね。
今回のカタログでもしっかりフォローされてましたねw


すごいのが
カートリッジ不要(に見える説明)なのに水素水が生成できてしまう
 → どうやって???周りの空気から水素だけ取り出してる???


ライトが様々な色に点灯するムダな機能
 → 通販商品にありがちな余計な機能。幻想的だとより効きそうなのかな


冷たいお茶やジュースも水素入りに!
 → カタログによれば”時間がたつと水素が消える心配がある”とのことで、作りたてが大事なんだそう。
か、過酸化水素水になりませんよね...(無知)
 → お湯とか炭酸飲料はダメなんだって。
炭素が混じるとダメなの?あったかいと水素ができにくいの?


やっぱりこんな不思議な機能が沢山ついているからお高いですねぇ。

ガールフレンドモードが気になる!


TVにつなぐだけの麻雀ゲーム。
レトロな画面がイイ!
”特殊ルール”の「ガールフレンドモード」が気になりまくりw

ゲーム終了後に女の子が登場し、メッセージを伝えます。

ねぇ、絶対メッセージだけじゃないでしょ?
アレもあるんでしょう?ねぇねぇ


ところで画像を見る限り、ゲーム機とTVをつなぐケーブルが黄色と白のRCA端子っぽいんですが、最近のTVにこの端子ついてないのもありますよね?
変換ケーブルとか買わないと、出先で使えないかも??

7色に光る。そして3個組!


個人的に、典型的な通販商品だなぁと思うのが
”同じものを複数買う必要がある”という点。


「今ならもう1組ついてくる!」ってあれです。


この商品もその意味では典型的。
レインボーカラーに光るという無駄に華やかな機能もイイ!


ちょっと前にあった、植木鉢を背負った犬と同様に
大雨の時は家に入れてください、という説明もGood。


ランダムに光るってことは、足元を照らす、という実用的な用途ではなく、観賞用ってことですかね。

いろんな機能を並べる...嫌いじゃないっ


勝手に厨二っぽいと思ってしまうこの時計。
時計、温度、方角etc...
あえて1つの文字盤に入れて切り替えないところ、好きだなぁ


しかも

本品が表示する気温、方角は厳密なものでなく、
おおよその数値です。

というちょっぴり気弱な説明もイイ!

絵面が珍道具!


楽するためなら、多少の見栄えは気にしない!
この潔さ。


ちなみに珍道具で画像検索すると便利だかなんなんだかわからないモノを沢山見ることができます。


もっと知りたい方にはこんな本も出てますよ。

逆理の発想 (第1巻)
逆理の発想 (第2巻)

“逆理”の発想〈第3巻〉爆笑 珍道具の世界

私?全巻持ってるにきまってるじゃないですか。
くっだらなくて、すごくいい本ですよ。

普通に欲しいシリーズ

毎回ツッコんでいますが、普通に欲しいグッズもいっぱいあるんです。

例えばコレ。ちょっとネジが緩んだときとかすごく便利そう。
ドライバーだけじゃなくてレンチとかも使えたらいいのに。




これもほしい。
3本もいらないけど、ちょっと使ってみたい。
はがすのが簡単なら、レーシングスーツとかにつけたら未来っぽくない??
水に強いならアウトドアにもいろいろ使えそう。


他にも細かいツッコミが色々ありました。
今回は、パッと見のインパクトより
よく見たらなんか可笑しいって商品が多かったような。


いずれにせよ、毎回とっても楽しいカタログです♪
ご提供本当にありがとうございました!!!




過去の
JR東の通販カタログは相変わらず切れ味が冴えますね(2015年4,5月号)
JR東の通販カタログが面白すぎて車窓を楽しむ暇がない件
JR東の通販カタログはスベり知らず?!(2013年8,9月号)
JR東の通販カタログはやっぱり期待を裏切らない!
JR東日本のカタログが今回も面白かった(2012年12,1月号?)