航空無線通信士(航空通)対策:無線工学編

無線工学も過去問中心に間違ったところを勉強する感じでした。 他の無線従事者試験の勉強も役に立ちましたが、航空機特有の問題が出るため、改めて学習が必要です。

使った参考書

養成講座の教科書です。
他の問題集に比べて1冊あたりが安いのと、体系的にまとまっているので読みやすいです。

航空無線通信士 無線工学 (無線従事者養成課程用標準教科書)

養成講座の教科書は、毎回言ってますが索引が無い
これだけが難点です。

問題は一陸特より優し目

計算問題は、数字まで全く同じ問題が過去に数回出ていて、 えぇ...これで点取っていいの...?って思いました。

最悪計算問題は捨ててもOK

過去問5年くらいやってみたところ、計算させるのはせいぜい2題。 合計10点分。なので、最悪捨てても他でカバー可能かも。

ただし、オームの法則の基礎やデシベルの計算(公式しか使わない)が 出たらラッキーなので、これはちゃんと計算して確実に得点しましょう。

PLL回路の計算も、難しい公式を覚えずに 与えられた数字から答えが出せるのでこちらも出てきたらラッキーってことで。

ケアレスミスに注意!

A問題は1問5点 B問題は1か所につき1点。 間違いが積み重なると地味に痛いです。

略語は元の用語を覚えた方が楽

航空管制のレーダー設備の用語で ASDEとASRとARSRの違いは?とかこの役割の装置は何?という 問題が良く出題されますが、元の英単語を覚えた方が忘れにくくて早いです。

VOR/DMEのVOR、VはVHF帯を表しているので VORで使用されるアンテナの周波数帯は何?という問題も 何も考えずに解答できます。

空中線で覚える項目

航空機に特有のアンテナなどもありますが、それぞれのアンテナは以下の情報をセットにしておくと良いかも。

  • アンテナの名称
  • 指向性(全方向?一方向?)
  • 構成部品の波長(λ/4?λ/2?) 
  • 使用する周波数帯
  • どこで使われるか(グライドパス?空港内の通信?)

GPSインマルサット衛星との通信は図で覚える

GPSが地球から何キロ離れた上空にあって、使う周波数は、いくつの衛星かなどは しょっちゅう出題されてているので、仕組みと図は一式で覚えちゃいましょう。

インマルサット衛星のは、令和3年8月期の試験では使う周波数帯まで聞かれていました。
あと

  • アップリンク(衛星に上げる側)の周波数の方が大きい周波数
  • ダウンリンク(衛星から降りてくる側)は小さい周波数

です。

これはいずれも無線工学の教科書で図示されています。
なのでこちらもカードに書き込みました。
描いているうちに覚えるかも?

メーデー視聴もね

ナショジオメーデー!:航空機事故の真実と真相も視聴できる環境にあればぜひ!

natgeotv.jp

航空機事故の原因究明ドキュメンタリーですが、航空機には無線を使った装置が沢山。
その無線機が何らかの理由で故障したり、うまく動かなかった事故のケースも多く、事故の原因を視聴していくと、自然と無線機の機能や弱点が理解できます。

  • 電波高度計を起伏の激しい地形で使う時は注意
  • 3者が偶然同時に話して、肝心なところが聞き取れずに衝突
  • ILSは良いぞ
  • TCASってどんなもの?
  • 一次レーダーに無い情報は?(これが無くて空中衝突)

なんていうのが、番組内で模式図を使って紹介されているのでイメージがしやすくなります。

航空業界に必須の資格のため、業界の知識がある方には当然かもしれませんが、 各種の略語を聞いて、”どこで使われるどんな用語か”をなんとなく分かるようになるのは、解答を導くのに役に立ちました。