PaPiRus Zero V1.2 を使ってみよう!

Raspberry Pi Zero を購入したので、そのディスプレイとしてPaPiRus Zero V1.2を買ってみました。


これは電子ペーパーの一種(なのかな)で、
AmazonKindleとかのディスプレイと同じ感じです。
白黒で、バックライトが無くてもはっきり見えるなど特徴があります。


ということで、ラズパイにつないで表示させるところまでをまとめてみましたよ。
でもプログラムを動かすまでならとっても簡単♪

1 買えるところ Where to buy

ただこれは3つのディスプレイがついているのでちょっと高いね

そのうちスイッチサイエンスさんとかでも取り扱いしてくれないかなぁ。

2 用意するもの

  • Paspberry Pi (Model B+、またはZeroなどのGPIOが40あるものModel Aだと26ピンしかないため使えないかも)
  • PaPiRus Zero V1.2

後、普通通りラズパイを動かすための
USBケーブルとかディスプレイとかキーボードとか

2-1 GPIOピンって何?


こんな感じで出てるピンのことだよ
Raspberry Pi Zeroは最初はピンがついていないので
何とかしてつけようね。

3 組み立て Assembly

PaPiRusの組み立てにははんだ付けはいらないよ!

まずは箱を開けよう。

You're Awsome!(やるじゃん!)ってカードが入ってて
ちょっとやる気アップしちゃうよね。

銀色の袋に入っているのは静電気に注意って意味だよ。
工作マットなどの上で作業するといいよ。
作業前に流水で手を洗ったり、腕まくりするのもいいかもね。


中身を取り出そう。

  • ディスプレイ
  • 白い基板
  • 両面テープ
  • ネジとスペーサー

が入っていることを確認。

特にディスプレイは割れやすいので慎重に取り扱おうね。
Frederickさんが落として割っちゃったんだって。


基板とディスプレイをつなぐよ。
白い基板側の端っこにあるコネクタをの茶色い部分を上にあげよう。
(この写真はちょっと間違っていて、ディスプレイ側は
この時点では白い面を上に向けるのが正しいよ)


開いたところにディスプレイ側の茶色いひらひら(フレキシブル基板)を差し込もう。


金色の線がむき出しになっているところを、コネクタの中に入れて
茶色い部分をもとに戻すんだ。


こんな感じにできたかな


次は、ディスプレイと基板をそーっと裏返しにしよう。

ディスプレイ側に両面テープを貼り付けよう。
貼り付ける時もそーっとつけてね。
ぎゅうぎゅう押すとディスプレイが割れちゃうよ。



両面テープは、少し内側ぎみにつけるのがポイントなんだって。


次はディスプレイをぐるっと裏返しにして、
基板の部品がついていない面に貼り付けよう。
こちらもそーっとつけてあげよう。

基板の端っこにはスペーサーやネジを立てる
穴が開いているのでそこにかぶらないように注意しようね。


できあがったら、ラズパイに取り付けよう!
白い基板についているピンソケット(40個の穴が開いているコネクタ)と
ラズパイ側のGPIOピンを合わせよう。

Model Bなどの普通の大きさの場合は、こんな感じ。

Zeroだったら、ラズパイが隠れるように。


ディスプレイの上面を、割らないように慎重に押し込もう。
接触が悪いとうまく表示できないよ。

4 ソフトウェア Software

4-1 通信の設定

ラズパイがPaPiRusと情報をやり取りするときは
SPIとI2Cという通信方式を使うんだ。

だから、ラズパイがこの通信方式を使えるような
設定になっているかまずは確認しよう。
(以下はRaspbian Jessie Version: March 2017の例だよ)

4-1-1 GUIの画面を使っているとき

右上のイチゴマークのメニューから、設定 → Raspberry Piの設定
を選択しよう。


出てきた画面の「インターフェイス」タブを選んで
SPIとI2Cが「有効」になっているか確認だ。

なっていない場合は「有効」にしてOKボタンを押そう。
押した後はラズパイを再起動しようね。

4-1-2 LXTerminal(ターミナル)画面やPCからコマンド入力のとき

※4-1-1 GUIの画面を使っているとき をやっていたらこの手順は不要だよ。続けて4-2をやろうね。

pi@raspberrypi:~ $ sudo raspi-config

と入力して、出てきた画面から「About raspi-config」を選んで
「Select」を選択。


途中で出てくるメッセージは。。。よくわかんないや
「了解」で。


次の画面で「Interfacing Option」を選択


「SPI」を選択


SPI使えるようにしたいの?って聞かれるので「はい」を選択

同じように「I2C」も使える用にしよう。


そしたら最初の画面に戻って、「Finish」を選択

pi@raspberrypi:~ $ sudo reboot

で再起動も忘れずに。

4-2 専用ソフトのインストール

GitHubのページ見て細かい設定をやるんだけど、Frederickさんの説明をみてさくっとやっちゃおう。


まずはソフトを落としてくるよ
LXTerminal(ターミナル)画面を開いて

pi@raspberrypi:~ $ curl -sSL https://goo.gl/i1Imel | sudo bash

この後に再起動

pi@raspberrypi:~ $ sudo reboot

次にディスプレイの画面サイズを指定するよ
今回のPaPiRus Zeroは2.0インチなので

pi@raspberrypi:~ $ sudo papirus-set 2.0

って入力すればオッケー。

これで使えるよ!

5 デモソフトを動かしてみよう!

ダウンロードしたソフトウェアにはデモプログラムもいくつか
入っているんだ。


何を作ろうか迷ったら、まずはこのプログラムを動かしてみたら
いいんじゃないかな?

※それぞれのプログラムはroot権限になっていないと実行できないよ。
コマンド入力するときに、頭にsudoをつけて実行すればいいんだ。

5-1 日時を表示する papirus-clock

pi@raspberrypi:~ $ sudo papirus-clock

これで現在の日時が出るはず。

止めるには、Ctrl + C で強制的にプログラムを
終了させちゃおう!(他にも方法があるかもね)

5-2 温度を表示する papirus-temp


PaPiRusにはNXP社のLM75Bという温度センサーがついているんだ。
なので、現在の温度を取得して画面に表示できるんだ!

pi@raspberrypi:~ $ sudo papirus-temp

これで温度を表示できるよ!

5-3 画面をきれいにする papirus-clear

PaPiRusは電子ペーパーなので、一度画面に何か表示させると
電源を落としても一度表示した内容は残っちゃうんだ。


なので遊び終わったら以下のコマンドを入力した画面を
まっさらな状態にしておこう。

pi@raspberrypi:~ $ sudo papirus-clear

5-4 画面に文字を表示する papirus-write

プログラムといったら初めに表示するのは"Hello world"だよね
ってお友達も多いんじゃないかな?

好きな文字を表示するときは

pi@raspberrypi:~ $ sudo papirus-write "好きな文字"

を入れてみてね。このデモソフトの場合は
初期状態だと半角英数しか入力できないみたい。
(日本語などの全角文字や半角カナを入れたら文字化け
しちゃったよ。。。)


日本語表示したいお友達は何とかしてpapirus-writeのプログラム
なんかをいじってみてね。


デフォルトだと

/home/pi/PaPiRus/bin

の中にデモプログラムが入っているよ。




6 参考資料 Reference

こんなテキトーな記事じゃなくて、しっかり確認しながら
やりたい!ってお友達のために、参考になるURLを載せておくね!


PaPiRus Zero Assembly and Mini Project ? Frederick Vandenbosch
組み立てガイド

Playing With Papirus Zero ? RasPi.TV
組み立ての概要とデモプログラムについて

PaPiRus/hardware/PaPiRus Zero/Latest Version - v1.2 at master ・ PiSupply/PaPiRus ・ GitHub
ハードウェア構成
回路図、部品表、外形図などがあるので
ケースを作るときに便利

PaPiRus Zero at Raspberry Pi GPIO Pinout
GPIOのピン配置だけを見たいときはコチラも便利